音楽の刷り込み効果が顔を出す瞬間

音楽の刷り込み効果が顔を出すのは、裏切られた時、です。

音楽の刷り込み効果っていうのは思い出と関わってる場合が多いはず。私の場合はそうです。音楽が流れるのと思い出の映像が流れるのは同時進行なんです。

この“裏切り”にやられると、MTの車のクラッチを上手にギアにつなげないような感じになっちゃう。カク、カク、カク、ってね。
“裏切り”の度合いが大きいとプスン!ってエンストになっちゃう場合もあるねー。

この“裏切り”は間違いなく多くの人が味わっているのですが、アーティストさん本人にも感性の事情があると思えます。

今回は、音楽の刷り込み効果と“裏切り”についてのココロです。

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音楽の刷り込み効果の“裏切り”とは?

魚がギョッ!

好きになった曲はジャンルに関係なく何回でも聞きたいものですよね。
聞きながら何かをすると、好きになった曲とセットになって記憶に刷り込まれていきます。
家族とのことであったり。友達とのことであったり。

これが歌の場合だと、好きなる時に耳にしているのはまっさらなオリジナル(初回盤)です。初めて世の中に出て来た音だから、まっさらのオリジナルですよね。

良い歌だなぁ、と思いながら、歌手の声、歌詞、サウンド、その時の出来事、これらがセットになって記憶に入る。ファイルでいうとmp4ですね。

そして月日が流れて、大好きな歌がいつしか懐かしの曲になり、時間の川に過去へと流されていきますが。。。

 

なんか違うゾ!な瞬間に遭遇するとちょっと寂しい

けっこうな時間が流れたある日、ふと思い出のアノ曲を耳にする。
歌手本人が歌っているんだけど、何か違う。。。さて、何が違うんだろう?

と思いつつ、よくよく耳を傾けていると、歌い方が違ってしまっているのである!
タメが入ってたり、抑揚がついてたり。オリジナルとは明らかに違っている。

はい、これが私が考えるところの“裏切り”なんざんス。

「おい、俺の想い出に勝手にタメ入れたり抑揚つけたりしないでくれる!」
って思っちゃうんだなぁー。

 

ずーっと同じだとアーティストは飽きるのかも知れない

退屈ダチョウ

この“裏切り”っていうのは、聞く側の受け止め方なんですよね。

これをアーティストさん本人の立場で考えると、「じゃぁ、コピーみたく、ずーっと同じ感じで歌わないといけないの?何十年もーッ?!」
ってなりますよねー。確かに、これも気持ちがわかっちゃうぞー。

アーティストって表現者ですからねー。
この歌い方が合ってるんじゃないかって思うこともあるだろうし、力が付いてきたら違う表現をしたいと思うのかも知れません。

 

しかし、思い出は料理とは違う

料理ならね、同じメニューでも味付けによっては「こっちも美味しいね。」と言える。
でも歌は思い出とセットになってる要素が多すぎる。ここが歌と料理の違うところでしょうね。

私が初めてライブに行ったのは沖縄海洋博記念公園で行われたフォークジャンボリーでした。一番記憶に残っているのが『マイペース/東京』。

 

「おぉ、レコード(当時はね)と同じだーッ!」
とても感激しました。これとて、ラジオとかで聞いた『マイペース/東京』がフォークジャンボリー以前に私の記憶に刷り込まれています。完璧な再現が感動につながったのです。

歌の場合は、オリジナルの再現っていうのは相当意味が大きいですよね。

コンサートやライブなら変化は楽しめる
でも、コンサートやライブなら、何と言ってもご本人たちを目の当たりにしてるので、いくら変えられても楽しめます。私は。
長渕レベルの変化はかなり戸惑っちゃうでしょうが。。。

 

「東京」が入ってるだけで購入の価値アリ。
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テレビや音源では浸らせてくれ

ただただ、願わくば、テレビや、CDなどの音源ではオリジナルを聞かせて欲しい。

ベスト盤なら絶対そうして欲しい。ベスト盤はオリジナルヒットの再現の方が間違いなく価値があると思っています。
ベスト盤を買うっていうのは、あの頃に浸りたいから買うんじゃないのかなぁ。

テレビとかで、お気に入りの歌手が久々出て来た時に、オリジナルがヒネられてるとガッカリ感が半端ないです。

オリジナルを超えるのは本人でもハードル高いよ

ちょっと厳しい事書いちゃいますけどね。。。
たとえ歌唱してる本人であっても、自分の持ち歌の歌い方を変えていくっていうのは、思い出への挑戦なのですよ。

いくらお気に入りの歌手でも、それぞれ個人の思い出を納得させるのは無理だと思いますよ。

 

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まとめ

音楽の刷り込み効果と“裏切り”について勝手に書きましたが、同じ意見の人も多いんじゃないでしょうか。

ただこれは、よくある“声の劣化”とは別の話ですよ。
“声の劣化”で歌い方が変わっていくのは、ファンとしてはどうしようもありません。

ヒット曲を持ってるアーティストさんは、ファンの想い出も山ほど握ってると思うので、ボイストレーニングにかなり励んで欲しい!とは思います。

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