
団塊世代は何故にこうも影響力が強いのか?
当時の環境がもたらした第一次ベビーブーム
太平洋戦争(第二次世界大戦)終結が1945年8月15日。戦場から多くの男たちが復員。夫婦が揃って、子供を作る環境が整います。
いろいろな抑圧から解放されて、愛情、喜び、性欲、いろいろなものがドッと溢れ出したのでしょう。1947年から1949年にかけて、第一次ベビーブームと称されるほど多くの赤ちゃんが誕生します。この時に産まれた人達が団塊世代です。
団塊世代の影響力が大きい理由1
1947年から1949年の3年間の出生数は約806万人。
2015年の出生数は約100万人。これを単純に3年に換算すると300万人。(実際は年間出生数が100万人を切るのはもう時間の問題ともいわれています)
300万人→806万人
約2.6倍にもなります。
この人口の多さが団塊世代の影響力が大きい理由のひとつです。
団塊世代の影響力が大きい理由2
戦争の荒廃から復興へと向かった日本は、世界に例のない高度経済成長期を迎えます。この高度経済成長期の時期が1955年~1970年のあたり。
団塊世代のお父さんたちが仕事に頑張ったのです。
1970年、団塊世代は21~23歳。
父親たちが高度経済成長期で基盤を作り上げたところへ続々と社会参入していきます。父親たちが築いた基盤を拡充させながら、がむしゃらに働いて、団塊世代は日本の産業を発展させ、バンバン稼いだのです。
つまり、
団塊世代はお金を持っています!
団塊世代の影響力が理解できましたよね?
人数が半端ない
お金を持っている
これの何が凄いかもうわかりますよね。
はい、購買力がスゴいのです!
ということは、いろいろな市場への影響力もダントツにスゴいのです!
団塊世代のお金の流れが国内のすべてのビジネスに関係してくるのがもう一目瞭然。
中国の富裕層が観光旅行で日本に大挙押しかけて来た、なんていうのが軽く霞んでしまうレベルなのは間違いありません。
団塊世代って現在は辛口の評価をされてるらしい
『団塊世代』で検索(Googleサジェスト)をかけてみると、
嫌い 頭おかしい うざい 偉そう 上から目線
といった複合語が出てきます。
団塊世代のオジさん達は『オレたちが日本の繁栄を作った』みたいな自負があり、
その後の世代からすると『それを押し付けて来るなよ』と思ってしまう、
そんな感じですかねー。
団塊世代は頑張るしかない環境だった
ここは私も想像で語りますが、団塊世代が社会に出た頃って、頑張って当たり前、いやいや、頑張らんでどーする!みたいな風潮が凄かったみたいですね。
人口が多いという事は優秀な人材もたくさんいます。全国にライバルがいっぱい。
良い大学に行こうと思ったら、良い会社に就職しようと思ったら、ほかの人より頑張るしかなかった。
教室が足りない
受験地獄→四当五落という言葉も生まれた
家電を買うために
家を買うために
マイカーを買うために
常に競争社会の中を生き抜いてきたのが団塊世代なのです。
頑張れ!ゆとり世代
○○世代というネーミングはいつから日本の文化になったのか?
1926年-1934年(大正15年・昭和元年~昭和9年) 昭和一桁
1935年-1964年 焼け跡世代
1945年-1949年 全共闘世代
1947年-1949年 団塊の世代
1950年-1953年 ポスト団塊の世代
1950年-1957年 しらけ世代
1955年-1964年 断層世代
1958年-1967年 新人類
1966年-1969年 バブル世代
1970年-1971年 ポストバブル世代(バブル崩壊世代)
1971年-1974年 団塊ジュニア(いちご世代)
1971年-1981年 氷河期世代(ロストジェネレーション)
1975年-1981年 ポスト団塊ジュニア
1980年-1988年 ミニマムライフ世代
1982年-1987年 プレッシャー世代
1986年-1996年 新人類ジュニア
1987年-2002年 ゆとり世代
世代の特徴をネーミングで表すっていうのは昭和から始まっているんですね。
教育行政の被害者となってしまったゆとり世代はかわいそうな気もします。
ゆとり教育の犠牲となってしまったゆとり世代
この動画でゆとり教育のひずみがわかると思います。
https://youtu.be/RNxbNrnoKNE
『学校側は足の速い子が必ず勝つに決まっている競技はなくすべきだと考えています。』
恐ろしいですねー。
足の速い子を勝たせないために途中でじゃんけんをさせる。
もう学校が完全にアホです。
ここで足の速い子はこのやり方に疑問を感じ、やる気を失う。得意なことで力が発揮できないっていうのは子供には相当ツラいことです。小学生でこんな思いをさせてはいけません。
個性をつぶされて学校が嫌いになっちゃいそうだね。尾崎豊を歌いながら学校中の窓ガラスを叩き割ったとしても、その気持ちは充分に理解できる。(古い、かな?)
あ、でも、本当にやっちゃっちゃあダメですよ。そういう気持ち、ってことね。
ゆとり世代は教育がしてくれなかったことを自分で学ぶしかない
ちょっとしゃしゃり出ますよ。
私が通っていた高校は受験対策なんぞ皆無ののんびり高校でした。
当時の数学は、高1で数Ⅰ、高2で数ⅡB、高3で数Ⅲ、のはずなのですが、、、
恥ずかしや、我が母校は数ⅡBの途中までしかやらず、という、理系志望にはトリプルパンチくらいの悲惨な状況。
ギターばっか弾いてたワタシ、浪人は不可避の状況だったので、予備校に通いながら、数Ⅲは自分で教科書を買って勉強しました。
といった独学スタイルで、ゆとり世代は競争を学んだら良いのではないかと思う。というか、もう自分で学ぶしかない。社会に出たら競争する場面はいくらでもあるしね。何でも学べる環境が社会には用意されています。
ゆとり世代に当てはめられるのが嫌だったら、そこはもう自分で抜け出すしかないよ。自分に合った競争を見つけて挑戦してみよう。
おっと、何となくゆとり世代って気になってるのでここまで書かせていただきましたが、団塊世代の話題に戻りましょう。
団塊世代の影響はまだまだ続く
グラフを見て下さい。
第1次ベビーブームと第2次ベビーブーム(団塊世代の子供たち)の間の人口が毎年ズリズリと上がって行きます。
2019年から続々と団塊世代が70代に入ってきます。
全方向に意欲旺盛
日本人の平均寿命も延びている
という流れを考えると団塊世代の動向からは目が離せません。
とにかく元気なお人たちがお金を使いまくる
好きなアーティストを追っかけて泊りで追っかけ
宿泊や移動でお金を使う。
聖域巡りで世界旅行
旅行で歩けないと困るからウォーキングやってるとか、準備も万全です。
シニアカレッジで学んでいる
学生不足の大学にとっては願ったりかなったり。全国で国立大学や私立大学がシニアに門戸を開放しています。
これから何を始めるとしても、団塊世代を含むシニア世代を逃がしてはなりません。
ビジネス成功の種がゴロゴロしてますからね。
団塊世代が無視できないっていうのはこれで理解していただけたと思います。
まとめ
この先も○○世代っていうのはいろいろ作り出されていくとは思いますが、自分がどんな世代に属しているとしてもまぁ気にしないことです。気にしても得られるものはない気がします。
たまたまその年に生まれただけであって、○○世代なんて括られるのは大きなお世話!
そんな意気込みで突き抜けていきましょう。
この命名はもう恒例行事ですからね。
勝手にやらせときゃイイ。
自分らしく生きているか。
若い人はまずその方向を見つけることが大事だと考えます。
自分らしく生き抜くために。
シニアの皆さんは定まった方向へ突き進んで行きましょう!!!