アコギを始めたんだけど全然できない。
多くのアコギ初心者がぶつかる壁です。
始めたばかりでなぜ壁にぶつかってしまうのか?
理由はひとつ。
『わりとすぐに弾けるようになると思い込んでいる』
潜在意識の中で理由もなくそう思っちゃってる場合が多いんです。
ここでは、アコギが全然できないと思い込んでいる人の実態を分析しつつ、アコギが弾けるようになるための道筋を解説してみたいと思います。
よろしくお付き合いください。
アコギが全然できないという人にありがち4つのパターン
アコギが全然できないという人にはハッキリとパターン化できる原因があるものです。
「自分にはアコギは無理なんじゃないか」とか、
「100%自己流でまったく違う方向に進んでいた」とか、
まさか!な状況にずっとハマっていて、それが原因で “ずっと全然できない” なのに、そこに意外と気がついていなかったりするんですね。
まずはこれから紹介する4つのパターンを確認してください。そこから修正をかけていけば、着実に前進(=上達)していくことができます。
その1 才能のせいにする
アコギは才能で弾くものではありません。
確かにアコギの上手な人は、
複雑な押さえ方も何のその
指板の離れた個所も正確に押さえて
きれいな音を出す
といった動きを難なくやっているように見えますよね。
あれは才能ではなくて[keikou]コツコツ練習した結果[/keikou]です。
コツコツ練習したから指が形を覚えていて、目的の音の場所や弦までの距離が感覚的につかめているから正確に音が出せるのです。
そのレベルにたどり着くまでには人の何倍も単調な練習を繰り返さなくてはなりません。
単調な練習を何度も何度も繰り返すっていうのは才能ではないと思います。
その2 すぐ形になると思っている
すぐ出来ると思ったのに意外と時間がかかる。
思い通りに指は動いてくれないし、おまけに指先が痛くなってきた。最初のワクワクがだんだん小さくなる。練習も気持ちが乗らなくなってくる。そして “アコギが全然できない” と思い込んじゃう人になってしまうのです。
「すぐ弾けるようになるだろう」という安直な思い込みを捨ててしまいましょう。
アコギが形になるまではそれなりの時間がかかります。
単調な練習を繰り返して、多少なりとも音楽理論みたいなことも知っていかなくてはなりません。
すぐ弾けるようにならないからといって、練習が止まらないようにしてくださいね。
ヨチヨチ歩きな指の動きで全然ちがう個所を押さえちゃっても、指の動きがたどたどしくて間違った弦を弾いちゃっても、根気強く続けましょう。
自分を根負けさせるくらいの粘りを捨てなければアコギは必ず上達します。
その3 勝手に悩みにつかまる
アコギにも都市伝説のようなものがあって『Fコードができないとアコギは弾けない』というのもそのひとつ。
[topic color="orange" title="Fコードとは"] 人差し指1本で6本の弦を音が出るように押さえきれないときれいな音が出ない。初心者にはハードルが高いコード。[/topic]アコギを始めたばかりのところにわざわざ難しいコードを持ってきて「できるかなぁ。どうだろう…。オレって才能ないのかなぁ。」なんて悩むのはまったく意味がありません。
Fコードが出来なくてもアコギの曲は弾けます。
順を追って練習すればFコードは必ずできます。
この2つはFコードが出来るようになった時に確信に変わります。
この確信が新しいエネルギーになってさらに練習に集中できるので、段階的に上達していけます。
アコギが全然できない人の悩みQ&A
(※質問事項はYahoo!知恵袋参考。回答は管理人ぽろんじゃんが書いています。)
2日でFコードをマスターするのは難しいと思います。それに、アコギを始めて2日でFコードは早すぎます。
今できることを少しずつ増やして、ある程度アコギに慣れてきたところでFコードに挑戦しましょう。
どれくらいで慣れるかは個人差がありますが、毎日まとまった練習時間が作れて練習が継続できれば慣れるのは早くなります。
それでもある程度の時間はかかるものと思って下さい。
間違った方向に連してる可能性があります。いくら練習しても方向がズレてしまうと積み上げ効果は期待できません。
教則本をひとつに決めて、本の内容に素直に実践してみましょう。
アコギを弾きたい気持ちが強ければ手の大きさや指の長さは関係なくなります。どうしても気になるのなら小さめのギターを使うという方法もあります。
弾けるようになった人はこうやった
アコギ初心者が弾けるようになるまではほぼ以下のような流れをたどります。
弾けなくてもアコギを触る
忙しくてもなんとか練習時間を作る
指が痛かろうが血マメや水ぶくれができようがひたすら練習
気付いたら8時間弾いてた
地道に練習を継続することで指先の皮がかたくなって、弦を押さえても弦の上を滑らせても痛みを感じなくなります。
だんだんクリアーな音が出せるようになります。
『アコギが全然できない』から抜け出すための練習
アコギが弾けるようになる最初のステップとして教則本をひとつ決めましょう。手持ちの教則本があるのならそれを使ってください。
自己流のアコギで挫折が多いのは進む方向がわからないからです。
教則本は指標になってくれるので、素直に内容を練習する実行力と継続力があれば次第に弾けるようになっていきます。
これから教則本を買うという人にはこちらがオススメです。
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基本的なことはすべて書かれていて、模範演奏のCDが2枚付属。あとは実践するだけです。
ゆっくりとこなしながら、自分ができることを増やしていきましょう。
気をつけてほしいのは
教則本を買った=アコギが弾ける
ではないということ。
どんなに優れた教材であっても、アコギが弾けるようになるまでは『教則本の内容が1割、練習9割』です。
[keikou]アコギが弾けるかどうかは練習9割をしっかり継続実践しているかどうかにかかっています。[/keikou]
YouTubeは学びの宝庫
有名なアコギプレイヤーさんから一般人まで、いろいろな人が演奏動画をアップしているので、指の使い方、指の運びなど、大いに参考にさせていただきましょう。
スロー再生にすると、指の移動のタイミングや、どの指をどんなふうに使っているかがとてもわかりやすいです。
YouTube動画の再生速度を遅くするには?
動画右下の歯車のアイコン→速度→数字を選択
・弦を押さえる指が寝てしまってほかの弦に触れて音を消していた
・弦を押さえた指を見るためにギターのボディが上を向きすぎてストロークが上手くできなかった
動画は見るたびにいろいろなことを教えてくれますよ。
比較する基準は自分ですよ
ライバルは自分です。
昨日より指が動いているか?
昨日より音がきれいに出ているか?
上達しているかしていないかは昨日と今日の自分自身の変化で比較しましょう。
もうすでに弾ける人と自分を比較しがちですが、他人と比較しても何の意味もありません。
自分という枠の中での比較はハッキリした尺度になってくれます。
得意も苦手もわかってくるので練習の効率もアップします。
どうせ練習するのですから楽しく前向きにやりましょう。
『全然できないっ!』と思うより『前よりちょっと上手くなった!』と思いながら練習した方が間違いなく上達は早くなります。
3か月程度でマスターできるものは少ない
英語を例に考えてみましょう。
あなたは3か月程度で英語をマスターできる自信がありますか?
「ノー」と答えるはずですよね。
それは語学をマスターすることの大変さを知っているからです。
アコギも同じです。
今までしたことのない動きを指に覚えさせてなくてはならないのです。音楽的な感覚をみがきながら専門用語も覚えなくてはなりません。
アコギも英語と同じように時間をかけながらマスターしていくものなのです。
アコギを練習するのに必要なアイテムと意識
最初に必要なものはチューナーです。
チューナーは弦を鳴らすだけで音を合わせてくれるのでとっても楽。ギターのヘッドに挟むタイプのものがオススメです。
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チューニングされていないギターで練習するのは絶対にやめてくださいね。
正確な音があってこその練習です。
必ずチューニングしてから練習を始める。
この習慣を身につけてください。
左手も右手も同じくらい大切
右利き、という前提で話をしますね。
どちらかというと、弦を押さえる側の指に意識が向いて左手重視、という人が多いのではないでしょうか。
弦を押さえる左手は確かに大切ですが、その一方で、弦を鳴らしたり強弱をつけたり、テンポを決定したりするのは右手です。
実は右手は音質にも影響を与えます。
[keikou]太い音、柔らかい音は右手の使い方で表現します。[/keikou]
右手と左手は車の両輪、ということを覚えておいてくださいね。両方がバランスよく働いてはじめて気持ちのいい説得力のあるサウンドが生まれます。
右手と左手は並行して鍛えていきましょう。
上達するためにやることは超単純
ここまで読んでくださってありがとうございます。
いかがでしたか?
ここまでいろいろ書いてきましたが、ギターは才能で弾くのではないということがわかっていただけたでしょうか。
自分が思い当たったところからアコギの練習を見直してみてください。
教則本を使いこなせるようになろう
教則本は「全部やり倒すゾ!」な意識でやるものではありません。この意識は必ず挫折を招きます。
少しずつ潰していく。
そんな意識で教則本を使いこなしてください。
教則本は一度やったら終わりではありません。
形式的にやって「よし終わった」でどんどん進めてもひとつも力にはならないので、進捗状況を確認しながら足元を見つめた練習をしましょう。
苦手な個所は何度も繰り返して体と脳にしみ込ませましょう。繰り返しの意味が理解できると教則本の本当の使い方がわかってきます。
正しい方向にコツコツ実践を継続できる人は必ず上達します。
もうホントにこれだけ。
「ギター聞かせて!」ってお願いされちゃうくらいの腕前になってくださいね。
毎日の積み上げが必ずそこに導いてくれます。